日本音響学会

音のなんでもコーナー

Q and A (124)

Q:

降雨騒音の検討を行います。ある敷地にどんな雨が降るかをどうやって調べますか?

A:

その敷地で実際に雨量計を設置して観測することが確実ですが,時間が掛かり現実的ではありません。簡便に行うには気象庁が観測・公開しているアメダスのデータを利用する方法があります。アメダスは,地域気象観測システム(AMeDAS:Automated Meteorological Data Acquisition System)の略です。全国約1,300か所(約17キロメートル四方に1か所)で雨量を自動的に観測しており,このうち約800か所(約21キロメートル四方に1か所)では気温,風向・風速,日照時間などの自動観測も行っています。1976年以降のアメダスデータが入手可能ですので,敷地に近いアメダス観測点のデータが,敷地の気象を代表するものと仮定すれば,過去の傾向が確認できます。
アメダスデータは,気象庁のホームページ(http://www.data.kishou.go.jp/)で検索可能ですが,よりまとまったデータがCD-ROMの「アメダス観測年報」として(財)気象業務支援センター(http://www.jmbsc.or.jp/offline/cd.htm)から販売されています。このCD-ROMには1時間ごとの降雨量がCSV形式で収録されているので,これを加工して例えば「25mm/h以上の強い雨は年間に2時間発生する」などの頻度が得られます。
なお,例年と比較して異常な気象データの年を除外するには,複数年の変動を確認する必要があります。気象庁は30年間の平均を使って「例年」と言っており,これが一つの目安となります。また,降雨騒音を検討する際の関係者の認識として,雨の強さに関する用語を共通することも大切と思われます(http://www.kishou.go.jp/know/yougo_hp/mokuji.html)。

参考:気象庁ホームページ,(財)気象業務支援センターホームページ
(池上雅之:大林組)