日本音響学会

音のなんでもコーナー

Q and A (037)

Q:

日本音響学会誌上で ISO/TC 43(音響)の報告をよく見かけますが,振動に関するこのような組織も存在するのでしょうか。また,その情報はどこから得ることができるのでしょうか。

A:

はい存在します。ISO (International Organization for Standardization) 国際標準化機構には,現在,約200の専門委員会 (Technical Committees) と約640の分科委員会 (Sub-Committees) と約1,900の作業グループ (Working Group) が ISO 規格の検討を行うために活動しています。ISO/TC 43 は約200の専門委員会の43番の音響に関する規格を検討するところです。 振動に関しましては ISO/TC 108 (機械振動と衝撃) があります。この専門委員会は,1960年,Prof. D. Muster (米ヒューストン大学) の提唱により International Panel for Balancing (IPB) として日本を含め米英独仏等数か国で Balancing に関する非公式国際会議をもち,まず,用語審議から始まりました。これが発展し1964年に ISO/TC 108 として公式な活動を開始しました。当初は Balancing が主でしたが,その後次第に振動衝撃に関する広い分野にまたがって標準化の活動を行ってきています。現在では,TC 108 には六つの分科委員会と七つの作業グループが組織され,100項目以上の内容について検討が進められています。 特に,機械振動・衝撃の人体への影響は ISO/TC 108/SC 4 で検討されています。これらの詳細は通産省工業技術院標準部日本工業標準調査会 (JISC: Japanese Industrial Standards Committee) から委嘱された日本機械学会の ISO/TC 108/SC 4 事務局へ問い合わせることにより関連資料を得ることが可能であります。

前田 節雄(近畿大・理工)